受験生へのメッセージ

【学部長から受験生へのメッセージ】

  

 世の中には数多くの職業があり,それぞれが大きな役割を果たしています。様々な職業があるということは,それだけ様々な価値,大切なことが世界に存在しているということではないでしょうか。そのなかでも,子どもを教育することが持つ大きな価値を疑う人はいないでしょう。人間は生まれただけでは無力な存在です。組織的・計画的,また,気持ちがこもった教育を受けることにより,知識や技術を獲得し,価値観を深め,初めて人間としての意味を持ち,自ら新たな価値を創造する存在になるのです。
 千葉大学教育学部は,教員の養成を目的とした学部です。単に教員免許が取れる学部ではありません。自らも充実した人生を歩みながら,多くの子どもの幸せに貢献し,社会を変えていくような素晴らしい教員を育てる学部なのです。
 教員への道,また,教員という仕事は決して楽ではありません。大きな夢を持っているからこそ,また,社会からの期待があるからこそ,苦しむ場面は少なくないでしょう。しかし,それが教員という仕事です。理想に向かってチャレンジしたいという人は,是非,千葉大学教育学部で学んで下さい。千葉大学教育学部は,充実したスタッフと環境により皆さんを強力に支援します。
 受験する際にもっとも大切なことは,以上のような教員という仕事,千葉大学教育学部の特質というものを理解することです。それが理解できれば,きっと受験も突破できるでしょう。
 我々は,そんな皆さんを待っています。

 教育学部長

 

【活躍する卒業生】

 

小学校教員養成課程
井上 昌宏
(千葉県出身)

かけがえのない仲間との出会い

なぜ千葉大学へ?
 オープンキャンパスや大学祭などで千葉大学を訪れるうちに、大学の雰囲気に惹かれて進学を考えました。また、教育学部は様々な大学にありますが、総合大学であるということも決め手となり千葉大学を受験しました。教育学部の人だけでなく、他学部の人とも関わることができ、自分の視野と世界を広げることができると思いました。

千葉大学の良い点は?
 千葉大学の良いところは施設が充実していることです。仲間と共に勉強できる場所があるのはもちろん、食事をしたり、休憩をしたりするところもあります。そこで時間を過ごしていくうちに、仲間との絆も深まっていきます。さらに、新しくなった図書館や書店、広大な敷地の中にはたくさんの緑もあり、のびのびと自分の時間を過ごすこともできます。

大学の授業はどうでしたか?
 9教科全ての教科内容を専門的に学ぶことができ、教職についても現場の先生の話を聞く機会があり、とても魅力的だと思います。専門以外の授業も選択できるため、より多くのことを学べます。さらに、附属小学校・中学校・幼稚園がすぐ近くにあることで、実践的に学べますし、教育実習では、千葉大学の仲間とお互いに高め合いながら臨むことができます。

どんな学生生活でしたか?
 4年間で多くのことを経験できた学生生活でした。授業に加え、大学で紹介してくれるアルバイトやボランティア、大学内の駅伝大会にも参加しました。また、体育会の部活動にも所属し、休日は練習を行い、部活動の仲間とともに汗を流しました。長期休暇には国内外に旅行に行き、見聞を広めることができました。

どんな教師になりたいですか?
 私は現在小学校の教諭をしています。授業はもちろんのこと、行事の練習をしたり、休み時間に子どもたちと一緒に遊んだりし、その中で毎日子どもの笑顔に触れています。もちろん大変なこともありますが、学校で過ごす時間はとても楽しいです。笑顔が溢れ、子ども同士が認め合い・高め合うクラスを目指し、私自身も共に学び続けられる教師になりたいと思っています。

受験生に一言
 千葉大学では知識や経験を重ねるだけでなく、かけがえのない仲間と出会うことができます。自分が決めた目標に向かって進んでいくために先生方がサポートしてくださり、また、そのための設備や環境も整っています。大学受験は将来に関わってくる大きな分岐点です。目標をもって受験までの1日1日を大切に過ごしてください。小学校から応援しています。 

 


幼稚園教員養成課程
小野 成未
(静岡県出身)

夢の実現に向かって

なぜ千葉大学へ?
 幼い頃から幼稚園教諭になることが夢でした。そこで、理論と実践の両方をしっかりと学ぶことができ、幼稚園教諭免許だけでなく小学校教諭免許も取得できる千葉大学の幼稚園教員養成課程への入学を志望しました。千葉大学は総合大学であり、様々な学部や学科の仲間と出会い、自分の知識や考えの幅を広げたいと考えました。

千葉大学の良い点は?
 専門教育だけでなく、一般教養の「普遍教育」の授業も充実しています。自分の関心に応じて履修する機会が多く、様々な学部・学科の人達と意見を交わすことができました。その出会いが、交友関係の広がりや自分を高める意識に結び付きました。春は“かたらいの森”の桜、秋はイチョウ並木と、季節を映す自然も豊かです。

大学の授業はどうでしたか?
 幼稚園教員養成課程の授業は、観察記録や海外の事例の和訳など、課題が多く、求められる水準も高いですが、同じ志の仲間と励まし合い、最後までやり遂げる充実感や達成感を得ました。附属幼稚園での観察や実験の授業も多く、同学年全員が同時に附属幼稚園で教育実習をし、互いの保育を見合って学びを深めることができました。

どんな学生生活でしたか?
 海外の幼児教育に関心があり、3年次にフィンランドに研修旅行をしました。その経験から海外発の「森のようちえん」に関する卒業研究を行い、幼児教育を研究する観点や手法など、就職後に必要な専門性を養いました。サッカーサークルのマネージャー、保育園のアルバイトなどの様々な経験もし、成長することができました。

どんな教師になりたいですか?
 現在、東京都品川区立の幼保一体施設に幼稚園教諭として勤務しています。幼児一人一人の心を丁寧に受け止め、お互いを大切に思い合えるような心豊かな幼児を育てていきたいです。乳幼児期の質の高い教育や小学校への円滑な接続などの現代的課題もふまえ、日々学び続け、幼稚園教諭としての専門性を高めるよう努めています。

受験生に一言
 私が幼い頃からの幼稚園教諭になるという夢を叶えられたのは、千葉大学での4年間があったからです。受験勉強は大変ですが、千葉大学での学生生活は、受験勉強を頑張って良かったと心から思え、将来につながる質の高い学びを得られる毎日になると思います。夢の実現に向かって最後まで諦めずに頑張ってください。