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令和5年度海外渡航に必要な「国際旅行医学研修会」が開催されました

 2023年7月20日(木)18:00~19:30、教育学部2号館大講義室において、教育学部国際交流委員会主催、総合安全衛生管理機構・国際未来教育基幹キャビネット国際教育センター共催による「海外渡航に必要な国際旅行医学研修会」が開催されました。講師は千葉大学医学部附属病院感染症内科・感染制御部の准教授、谷口俊文先生です。谷口先生は、旅行医学の分野の数少ないエキスパートでいらっしゃいます。

 この研修会は、千葉大学の学生や教職員を対象に留学や海外出張などの海外渡航時に必要な医療情報を理解することを目的として開催されました。教育学部では、今年度より千葉大学全員留学エンジンプログラムが全面実施されています。研修会には学部内外の学生や教職員を含めた約35名が参加し、後日配信された動画の登録者数は約120名で、関心の高さが伺われました。

 世界の国際旅行者数をみると、アジア圏への旅行者が増加しており、それに伴いアジア地域でのトラブルも多くなっています。旅行中に死亡する主な原因としては、交通事故が一番多いそうです。

 渡航中に気を付けることは、渡航先でリスクのある行為はなるべく控え、自分の身は自分で守ることです。そのために渡航前には外務省の海外安全ホームページで渡航先の情報を収集することが重要です。また、「海外安全虎の巻」は、事例にもとづいてわかりやすく解説されているので、一度目を通しておくとよいそうです。また、海外保険に入ることも重要です。クレジットカードの付帯保険では足りないことがあります。その他にも、トラブルに遭遇した際のシミュレーションをしておくこと等、各機関の連絡先も調べておくなど有益な情報をたくさんご紹介いただきました。

 海外渡航により環境が変わったり、水や土に触れたりヒトや動物との接触等により、病気を発症する多くのリスクがあります。高山病、熱中症、時差ぼけ、破傷風、性感染症や旅行者下痢等々です。感染状況に応じてマスクをする判断も必要です。渡航先の感染症対策の一つとして、事前にトラベルクリニックに相談する方法もあります。

 今回の研修を通して、改めて海外渡航の具体的な準備事項と心構えについて知ることができ、有意義な研修会となりました。千葉大学教育学部では、こうした研修会を通して旅行医学の知識を身に付け、安全な留学生活が送れるように支援しています。

会場の様子1会場の様子2