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令和4年度海外渡航に必要な「国際旅行医学研修会」が開催されました

 2023年2月6日(月)18:00~19:30、教育学部2号館大講義室において、教育学部国際交流委員会主催、総合安全衛生管理機構・国際未来教育基幹キャビネット国際教育センター共催による「海外渡航に必要な国際旅行医学研修会」が開催されました。講師は千葉大学医学部附属病院感染症内科・感染制御部の准教授、谷口俊文先生です。谷口先生は、旅行医学の分野の数少ないエキスパートでいらっしゃいます。

 この研修会は、千葉大学の学生や教職員を対象に留学や海外出張などの海外渡航時に必要な医療情報を理解することを目的として開催されました。教育学部では、次年度から千葉大学全員留学エンジンプログラムが全面実施となります。研修会には学部内外の学生や教職員を含めた40名ほどが参加し、また後日動画配信がなされ、その登録者数は100名を超えるものとなり、関心の高さが伺われました。

 コロナ禍以前の状況ですが、邦人の旅行者は、年間500~600人亡くなっています。トラブルの多い地域は、北米(アメリカ、カナダ)及びアジアです。
 外務省のHPの「海外安全虎の巻」は、事例にもとづいて毎年改訂されていますので、必ず確認すること、海外保険には必ず入ること、トラブルに遭遇した際のシミュレーションをしておくこと等、有益な情報をたくさんご紹介いただきました。
 海外渡航により環境が変わったり、水や土に触れたりヒトや動物との接触等により、病気を発症する多くのリスクがあります。高山病、熱中症、時差ぼけ、破傷風、性感染症や旅行者下痢等々です。
 マラリア、デング熱など、蚊が媒介する感染症も多いです。蚊に刺されにくくするため、虫除けは有効成分のディートが30%のものがよい、日焼け止め→虫除けの順番で塗布するなど、詳しくお話頂きました。
 コロナワクチンの接種証明やマスク着用の義務等について、状況は刻々と変化しています。渡航先それぞれの地域の状況を事前によく調べておくことが必要だと感じました。

 今回の研修を通して、改めて海外渡航の具体的な準備事項と心構えについて知ることができ、有意義な研修会となりました。千葉大学教育学部では、こうした研修会を通して旅行医学の知識を身に付け、安全な留学生活が送れるように支援しています。