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海外渡航に必要な国際旅行医学研修会が開催されました

 8月3日(金)の16:00~17:30、教育学部大会議室において、教育学部国際交流委員会主催、国際教育センター総合安全衛生管理機構共催による、海外渡航に必要な国際旅行医学研修会が開催されました。講師は千葉大学医学部附属病院感染症内科・感染制御部/国際医療センターの谷口俊文先生です。
 この研修会は、千葉大学の学生や教職員を対象に留学や海外出張などの海外渡航時に必要な医療情報を理解することを目的として毎年この時期に開催されています。ツインクルプログラムで東南アジアへ渡航予定の学生やその引率教員をはじめ、学部内外の学生や教職員を含めた計50名が参加しました。
 内容は、「渡航に伴う統計と危険について」「渡航前に調べておくこと」「トラブルに遭遇したら」「旅行前のリスク・アセスメント」「旅行者下痢」「蚊媒介感染症」「ワクチンで予防できる感染症」などで、広汎にわたりお話いただきました。豊富な統計データを元に、海外で起こるトラブルの実態を伝えて下さり、それぞれについて、具体的にどのように準備し、対処すべきかを、丁寧にわかりやすく説明して下さいました。確認しておきたいHPや保険の活用法、トラベルクリニックでどんなことが相談できるかなど、事前準備に関わる様々なことも教えていただきました。また、どんなところに危険が潜んでいるかについて、飲食物、媒介動物、動物、環境のそれぞれについご説明いただき、多くの知識を得ることができました。

 質疑応答の時間では、シャワーや歯磨きなど、水に関する質問が多くありました。先生は、寺院でお清めのための水で口をすすいだところ、飲み込んだのではなく口に含んだだけでも旅行者下痢になった例をあげながら、口に入れる水はすべてペットボトルの水にするよう重ねて注意されていました。

 研修後、参加した学生は「自分がこれから短期留学する国では、あたりまえのように過ごしている日々の生活の一つひとつに気を付けなければならないことが、実感としてよく理解できました。口にする水や動物との接触など、そこまで気を付けなければならないのかということも改めてわかりました。いただいた資料をもとにきちんと準備します。今日は参加してよかったです。」と話していました。
 今回の研修を通して、改めて海外渡航の具体的な準備事項と心構えについて知ることができ、有意義な研修会となりました。