令和7年度国際旅行医学研修会が開催されました

2025年07月23日

お知らせ

2025年7月10日(木)18:00~19:30、教育学部2号館大講義室において、教育学部国際交流委員会主催、総合安全衛生管理機構・国際未来教育基幹キャビネット国際教育センター共催による「海外渡航に必要な国際旅行医学研修会」が開催されました。講師は千葉大学医学部附属病院感染症内科・感染制御部の准教授、谷口俊文先生でした。谷口先生は、旅行医学の分野の数少ないエキスパートでいらっしゃいます。

この研修会は、千葉大学の学生や教職員を対象に留学や海外出張などの海外渡航時に必要な医療情報を理解することを目的として開催されました。訪日海外旅行者数はコロナ禍前よりも増えている一方、日本人が海外に出る実数は7割程度までしか回復していませんが、渡航先での邦人援助件数・人数は1万件を超えています。トラブルに巻き込まれる確率は低くはないのです。

渡航に際して気を付けることについて、健康面だけでなく全般的な注意事項について具体的に教えていただきました。キーワードは、「自分の身は自分で守る」です。

・旅行前は、外務省の海外安全ホームページを参照することをお勧めする。
・危険な場所に近づかない。貴重品は持ち歩かない。犯罪にあっても抵抗しない。
・見知らぬ人を安易に信用しない、親しくなっても一線は譲らない。
・感染症の情報は、厚生労働省の「FORTH」で確認すると良い。
・万一のために、海外旅行保険に加入しておくこと。
・万一のために、事前に緊急連絡先を控えておくこと。(現地大使館・保険会社など)
・消化器系のトラブルが多いので、予備の薬を準備しておくとよい。
・ワクチン接種などの相談では、トラベルクリニックを利用するとよい。
・蚊を媒介した病気には特に注意すること。虫よけはDEET30%以上含有のものがよい。

お話の後に、参加者から質問があり、谷口先生が丁寧に答えてくださいました。今回も有意義な研修会となりました。千葉大学教育学部は、このような研修会を通して安全な留学生活(短期・長期)が送れるように支援していきます。