理科選修

自然現象やそれを探究する自然科学に興味を抱き、子どもたちに伝えていこうとする意欲に満ちた学生が集まっています。自然界の不思議や科学の面白さ・大切さを伝える意欲と能力を備えた仲間を、一人でも多く増やしていきたいと考えています。

 

【理科選修の目指す教員像】

 
楽しく理科を教えるための意欲や熱意は,身の回りの自然の不思議や面白さをたくさん知り,たくさん感動することをきっかけとして,科学の広い知識を身につけ,またそれが社会に生かされる様子を理解することで,より確固としたものになります。いまや,メディアでは先端の研究が紹介され,また知識豊富な理科支援員が小学校に来る時代ですが,卒業研究を成し遂げれば,全く知らない分野も,人が取り組む姿勢として見えてきます。

本選修は,自然界の各分野にわたる考え方や整理の仕方を身につけながら,子供たちが見つめた身近な自然のなかの何に注目すれば面白さを伝えられ,より進んだ学習への意欲付けになるかという視点をもって,自ら学び続ける教員の養成を目指しています。

 

【科学的体験と基礎知識の習得】

 
小学校理科選修の授業には,物質とエネルギー(物理・化学分野),生命と地球(生物・地学分野)等があります。個別分野の発展的内容は中学校課程の授業にあり,小学校理科選修の学生も履修できます。高校で未履修の分野についても基礎から学ぶことができます。

 

 

 

 

 

 

【授業紹介】

 

 ▶︎ 物質とエネルギー(化学)

小学校理科のうち、化学分野の発展的な学習を指導する上での、必要な知識を学びます。この過程で、「比較的単純な原理をもとに推論を重ねることにより、多くの現象は理解できる」という理科の論理的思考法も習得します。


▶︎ 小学校理科

理科の各分野の特徴を理解し、理科教材や理科授業についての見識を深めます。児童に理科分野の興味関心を持たせ、新たな知的探求心を刺激する方法を考えるために必要な、基礎となる理科の知識について学びます。

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平成19年3月卒業の小学校教員Y.Sさんの声

印象に強く残っているのは,遊び道具の科学でおもちゃを科学的に分析したこと。生物学実験の生き物の観察で行った,解剖・ドットのスケッチ・菌の培養です。 職場では理科ができる先生が意外と少なかったので,理科選修で実験器具の使い方や実験方法などを丁寧に学べたことが実験や観察をする際に役立ちました。理科は身近な現象を素材とした実験・観察などを行い学ぶという点で,子どもにとっては興味深い科目だと思います。理科選修で理科を深く学ぶことで,教師がその面白さを知り,子どもたちに伝えることができるのではないかと思います。

 

【卒業後の進路】

 
もとより小学校教員への就職が中心ですが,中学校・高等学校の教員あるいは自治体・公共機関の教育関連部門や教育,情報教育機関の民間企業などにも就職しております。大学院修士課程への進学者もおります。

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