千葉大学教育学部並びに附属学校に関心をもってくださる皆様、平素は大変お世話になり、ありがとうございます。

　千葉大学教育学部は、幼稚園、小学校、中学校、特別支援学校という四つの附属学校（園）を擁しています。これらの学校は、一般の学校と同様に児童等への教育を行うことはもちろんですが、これに加えて、教育実習指導や大学の授業への協力を通した教員養成教育、多くの研究者との協働による先導的な教育研究、研修講師派遣等を通した地域教育界への貢献といった使命を担っています。特に千葉大学においては、教育学部と附属学校の近接性を活かして、毎年70件以上の教育学部・附属学校連携研究を実施し、附属学校教員が大学の授業を担当したり大学の教員が附属学校の授業等に参画したりする取り組みを、積極的に進めています。

　しかしながら、国立大学が法人化されて以降、国から大学に配分される予算は減額が続いており、特に昨今の物価やエネルギー価格の高騰で附属学校は深刻な財務悪化に見舞われています。現状では、エネルギー消費の抑制等の支出削減に取り組みつつ、在学生の保護者に寄付をお願いする等していますが、施設・設備の老朽化もある中で必要な財源の確保が困難な状況が続いています。

　こうした状況から、教育学部附属学校の教育や研究を応援してくださる方々に、ご寄附のお願いをさせていただいております。皆様からいただいた寄附金は、附属学校の教育や研究を推進するために、大切に使わせていただきます。また、寄附金の支出状況につきましては、随時、教育学部ホームページにおいて報告させていただきます。なお、この寄附金に関しては、税制上の優遇措置が受けられます。

　これからも千葉大学教育学部の附属学校が与えられた使命を果たしていくために、ぜひ多くの皆様のご理解ご協力を賜りたく、お願い申し上げます。

2023年4月
千葉大学教育学部長
藤川　大祐