技術科教育分野

技術科ではものをつくることを通して知識と行動を結びつけることを大切にします。

具体的なものを対象とする際の裏づけとなるテクノロジー(技術の科学)を学び、それを技術科の教育の実際にどう展開するかを考えていきます。欧米諸国では,小学校の段階から技術教育を行い,人間が築いてきたテクノロジーの魅力を教育しています。 日本では正式には中学校にだけ技術教育を行う科目があります。 それが技術科です。

日本の産業の根幹をなすテクノロジーの基礎・基本を義務教育の過程で教育することは, 今後の世界の中での日本のアイデンティティーを確かなものにするために必要不可欠なことです。 このような重要な科目の教育を担う先生になって,将来の日本の教育に貢献してみませんか。

 

【技術教育分野では以下のような教師になるための教育を行っています。】

 

  • 基礎的理論と実践力を持った中学校技術科のあたらしい教員像をめざします。
  • 技術立国を目指す日本の基礎教養を身に付けた教員をめざします。
  • 創造性のある教材開発の力をもった教員をめざします。

 

【教材をつくりだす力=教師の実力】

 

  • 機械,電気,情報,金属加工,木材加工,栽培などの技術関連の科目を学びます。
  • 卒業研究では,そのなかから一つの課題を特に掘り下げて学びます。
  • 教え方だけじゃなく,教える中身もつくりだせる本物の先生を育てます。

 

【主な授業科目】

 
▶︎教科教育法関係

技術教育総論,技術科教育実践研究,技術教育入門,技術科教育法,技術科教育法演習


▶︎教科専門に関する科目

新入生セミナー,技術科の専門的基盤(各領域),木材加工学演習,木材加工基礎実習,材料工学演習,金属加工基礎実習,機械工学演習,機械工学基礎実習,電気工学演習,電気工学基礎実習,栽培言語演習,栽培基礎実習,情報工学演習,情報工学基礎実習 等


1:学習を確かにする実験がある
2:確かな技術や理論が身に付きます
3:実際につくって確かめる場面がある【作業ロボットの製作】

 

【授業紹介】

 

▶︎ 技術科教育総論

中学校技術科について,①国際的視野,②環境問題との関係,③情報化との関係,④日本における実態と歴史,という4つの視点から原理的に問い直すことで,技術科とは何かを考えます。


▶︎ 技術科総合実習

水車を教材に,①木材加工,金属加工,機械,電気などの自然・物質的側面,②技術史や環境問題などの社会・経済的側面の両面から教材解釈し,その成果を教材開発・授業づくりへとつなげます。

 

【技術科はこんな学生に来て欲しいと思っています。】

 

  • 不器用でもいい,ものを作ることがトコトン好きな人
  • ものづくりを深く,広く豊かに地道に探求しようとする人
  • 机の上だけでなく,頭と体を使って疑問を探求・解決しようと努めることができる人

本物の機械に触れて学びます

 

【卒業後の進路】

 
▶︎中学校教員
中学校技術科の教員として,千葉県内はもちろん,全国で卒業生が活躍しています。教員合格率も高い値を維持しています。

▶︎一般企業や公務員
卒業生の中で,一般企業に就職する人もいます。職種は,製造業,サービス業,教育関連等多岐にわたっています。

▶︎大学院
技術科の各領域や技術教育について,さらに深く学び,それを教育に生かす技術教育専攻が用意されています。

 

【技術教育分野の推薦入試情報】

 

  • 工業科,農業科高校生の卒業予定者に推薦入学の道があります。
  • センター試験は必要ありません。
  • 詳細は直接学部教務係あるいはオープンキャンパスなどで聞いてください!